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9月, 2018の投稿を表示しています

eラーニング小テストで学習してもらう最適な方法

前回の投稿で、eラーニング小テストで効率よく学習してもらうためには、 得点を開示しない必要がある。 でも 学習内容に興味を持ってもらうためには、 得点を開示する必要がある。 ことを述べました。 この両方を満たすためには、 多数の問題ストックから問題を出題することにより 本人が受験する問題の正解は公開しない方法 ことになります。 でも多数の問題ストックというのは一つの単元ごとに数十問以上必要ですので、設問の生成に大変な時間が必要になります。 私はそれを短時間で可能にする仕組みを開発中です。 設問自動生成方法

eラーニング小テストの効果的活用

授業内容を全て授業時間内に定着させることは極めて難しい。そのため自習時間に定着を目指す。個々人に考えて復習してもらうことが理想ではあるが、現実的には実施割合が限られる。 eラーニングの小テストを義務化して成績上明確に配点すると課題の実施率は高くなる ただし、実施の際の情報開示に従って下記のような結果となった 1 正解を受験者に公開すると全員正解するが、ほとんど内容について記憶していない。 2 正解を受験者に非公開にして得点を受験者に公開しても、全員正解するが、ほとんど内容について記憶していない。 3 正解も得点も受験者に非公開にしても、受験時間を無制限にすると、3日間以上接続し続けて正解を調べる学生が頻出し、課題について記憶をしない。 4 正解も得点も受験者に非公開にし、受験時間を1問1分以内にしたところ、課題について記憶率が向上し、期末試験の得点が向上した。 つまり、学習上は、4が最も効果的であるが、回答時間が足りなくなった学生は強い反感を持つようになったようである。 モティベーションで解説すると、成績的モティベーションから学問的モティベーションへの展開に失敗したということである。学生にしてみると、設問を解いた時には自分の取り組みの結果として得点が無ければ課題に取り組んだ喜びが得られないのである。 つまり、 正解か得点を公開するとモティベーションは上がるが正解情報は拡散し、考えない学生が増える が 正解と得点を非公開するとモティベーションは下がるが設問を真剣に考える学生が増える 両方を満たす方法は 多数の問題ストックを用意して、個人別に正解は告知する のが最も良いという結論に達した 今度は多数の問題ストックを用意することが教員の負担となる それさえ解決すれば、効果的な学習方法を提供できる。 多数の問題ストックを用意する方法については、次回述べたい。

といかけ君 義務と保証のバランス2

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当ブログ 義務と保証のバランス でのバランスの続きです。 2018年度前期の4人の先生での利用で、といかけ君を使う際の、受講人数、通信保証の程度と義務・配点の設定を表にまとめてみました。今後しばらく、この組み合わせで実施することをお勧めします。

飛ぶノート出雲でのレポート 記憶から考えるへ

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飛ぶノートでレポートを提出してもらうと、Web上で蓄積するので、学生さんが確実に復習できます。今年度は、記憶の確認を図の上に記入してもらうという形で飛ぶノートを利用しました。 次のステップでは、記憶した課題から考えてもらう必要があります。どうやって、自分で考えて、記録として価値があるレポートにするかが次の課題です。 つまり、確実に自分で考えてくれて、作成によって学問的面白さも感じてもらえるような課題、が重要です。

義務と保証のバランス

どんなシステムでもそうですが、義務的にやってもらうときには、それなりの信頼性が求められます。逆に、やってもやらなくてもよいことなら、それほどの信頼性は求められません。 2018年前期の私の講義では、といかけ君を義務化して成績に反映しました。それなりの試験を繰り返して自信はあったのですが、電波と個々人のスマートフォンという不確定因子は大きかったようです。 十分なレスポンスを保証できなかったために、とても不評でした。 だから、これからといかけ君を使われる場合には、回答がどの程度必須かということと、回答を保証するテクニックの間でうまくバランスをとることに意識してもらうとよいと思います。 といかけ君

オレンジ―セオリー 的講義!!!

オレンジセオリー がすごいです。 現代の通信技術を使うと、大人数講義はすごく生きると考えてきました。 大人数講義への批判は、参加度の低さと、一人一人の努力や理解度の把握の低さです。 でも、それさえ解決すれば、大人数講義は魅力的です。たくさんの人が一緒に考えているのですから、コンサートに来たようなものです。 私は、IT技術をうまく使って、 1 大人数の講義でも参加者の理解度をうまく把握でき、 2 把握に従って次のステップの個人学習をカスタム化する方法 を開発してきました。 具体的には 1 講義の参加者の理解度や意見を集約できる「 といかけ君 」 と 2 講義後のレポートである程度カスタマイズした学習をしてもらう「 飛ぶノート 」 です。 これに、今年末までに 3 学習項目に従って多数の設問を自動生成する「設問自動生成システム」が加わります。 イメージとしては、講義中「といかけ君」で理解をしてもらい、そのレスポンスに応じて、カスタマイズした設問を「設問自動生成システム」とeラーニングで取り組んでもらい、理解できた範囲を、何回かのレポートに「飛ぶノート」で提出してもらうのです。 私は今60歳ですから、退職までのあと5年でこれを実現して、このブログで紹介したいと思います。

といかけ君利用方法が評価されなかった理由

成績的モティベーションだけのスタートから学問的モティベーションの要素を加えるために、講義中に課題解決の時間を設定して、周囲と話してみる これが「といかけ君」の使用目的でした。実際、講義中の学生諸君の様子を見ると楽しんでいるように見え、理解力も高まりました。 しかしながら、評価は低く、授業アンケートで苦情を多数受けました。 苦情は 1 うまくサーバーに繋がらず、わかっているのに回答できなかった 2 待ち時間が長く、無駄 の二点に集中しました。 この二つは実は関連しています。繋がらないとの苦情を受けてつながるまで待つのに時間がかかり、一部の人が苦情を言わずに諦める。一方、すぐ回答できた人はただ待つことになる。 というわけです。受講人数が多ければ多いほどこの問題が起きます。 また、今回の講義では、講義が進むごとにこのトラブルが増えました。 繋がらない、ちゃんと評価されない、というイライラは、課題についての興味をそぎます。 結局、学問的モティベーションを高めようとした私の意図はここで崩れていて、学生さんは成績的モティベーションだけで仕方なくやっていたことになります。 対策としては、使わない選択肢をすぐに決定することだったかもしれません。 人間は、自分の意図した試みに執着してしまって、失敗するものですから、意図がうまくいかなかったら、すぐにあきらめるべきなのかもしれません。 あきらめるときには諦めますが、学生の皆さんがといかけ君の課題で隣と議論していたのは事実ではありますから、来年度に向けて再挑戦してみます。

学問的モティベーションと成績モティベーションの間

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異なる種類のモティベーションを意識して、学生さんに知識に触れて学んでもらう方法を考えようというシリーズの三回目です。 私の講義を含む多くの講義が目標にするのは、学問的モティベーションです。その科目について知って課題を解いて、知らなかった知識で課題を解決したことを認識してもらうことが目標です。さりとて、それの楽しさを力説しても、学生さんが乗ってくれないときに、細かいハードルを用意して、知識に触れてもらいます。その次のステップとして学んだ知識を利用して課題を解決してもらうことが必要です。 私は下のような図を考えています。成績モティベーションとは言っても、成績のためだけに頑張ることはなかなかつらいので、「わかった」という喜びを小さく体験してもらうことが、成績だけのための努力から、ちょっとは面白いと思える方向に向かってもらうきっかけになります。 つまり、eラーニングの小テスト、レポートそして講義中のといかけ君による課題の解決は、成績モティベーションだけでスタートした学びに学問的モティベーションを加えるためのステップといえます。

Moodleへのスマホからのアクセスで講義中小テスト

酪農学園大学の寺岡先生は、学内で運用しているMoodleというeラーニングサイトに、講義中に接続してもらって小テストを実施している。Moodleにある小テストのうち、記述式回答の小テストを準備しておいて、プレゼンで示した内容を答えてもらうという形で小テストを行っている。回答を求めた時間帯に回答したことは、サーバーの記録から判定されるそうだ。この方法であれば、多人数でも問題なくできるとのこと。無線LANとといかけ君のサーバーの改善が進むまでは、この方法も検討されるべきかもしれない。 ムードル

単位を目標にしながら考えてもらうための仕組みづくり

授業アンケートをきっかけに講義の分析を始めました。  低評価だけど高成績の講義 そこで、学生さんが何のために学ぶかについて整理しました。 1 知らない知識や考え方を知る喜びに基づいた 学問的モティベーション 2 自分の将来に生きるという予測に基づいた 将来性モティベーション 3 単位や高成績を取るために必要だからやる 成績モティベーション です。 このうち、将来性モティベーションという用語がちょっと意味が広すぎるので波及性モティベーションと用語を変更することにします。 1 知らない知識や考え方を知る喜びに基づいた 学問的モティベーション 2 自分の将来に生きるという予測に基づいた 波及性モティベーション 3 単位や高成績を取るために必要だからやる 成績モティベーション 講義で、教員はいずれかのモティベーションを高める工夫をして、講義内容への参加を推進します。 まだ内容を全く理解していない学生さんに有効なのが、成績モティベーションです。 単位を取るためにこれはやってくださいという縛りをつけるもので、レポートやeラーニングの小テストなどがこれにあたります。 単純な知識と成績モティベーションを利用した学習方法ついて私が考えたことは以下です------------------ 最近の学生諸君は、単純な記憶を好む傾向が強い。確実に理解できるという利点がある。単純な記憶を確認するための設問の生成については、設問生成についてのブログで紹介した。 設問自動作成方法の原理 うまくこのシステムが動けば、基本的な用語を記憶してもらえる可能性が高い。 次のステップとして、それらの基本的な用語の性質を組み合わせた概念について設問を生成できれば、考える小テストが出来上がる。 設問生成のための基本表とそれらを組み合わせる方法というのは、結局、教科書で教える知識をまるごと構造化していくことになるかもしれないが、一歩一歩挑戦する価値はありそうだ。 ---------------------------------- これを整理して次回に続きます。

といかけ君 性能アップ

といかけ君が、接続トラブルを減らすために改善されることになりました。見た目は変わりませんが、データベースを工夫して回答の処理をスムーズにするとのことです。結果はまたお知らせします。 といかけ君

授業アンケートでの低評価と分析

2018年前期に実施した講義で、学習方法を工夫して、期末試験の成績は上がりました。でも、届いた授業アンケートの評価はかなりひどいものでした。 講義では、授業中レスポンスシステムといかけ君、eラーニングのMoodleと飛ぶノートというレポートと小テストを兼ねたシステムを駆使して、ちゃんと取り組んで、課題を解かないと、合格しないようにしました。 加えて、期末試験は60分に150問出題するという、厳しいハードルを告知していました。 期末試験の成績は、ハードルの告知と学習の義務化の成果だと思います。 では、私の講義は、教育として本当にこれで良いのでしょうか 反省して状況を整理するために、まず、学生さんが持つモティベーションの種類を整理することにしました。 授業というのは、学生さんのやる気(モティベーション)、提示される知識そして習得(学修)で成立していると、私は(勝手に)分析しています。 そのうち、まず学生さんのやる気(モティベーション)の生まれ方を分析しないと、今回の問題は解析できないと考えました。 今回いろいろ考えまして、大きく分けて 学生さんのやる気の種類は3つあるということをスタートにします。本当は教育工学などでもっと適切な用語があるかもしれませんが、取り合えず自分の造語で記載します。 1 知らない知識や考え方を知る喜びに基づいた 学問的モティベーション 2 他の科目で活用できるという予測に基づいた 波及性モティベーション 3 単位や高成績を取るために必要だからやる 成績モティベーション 2018年前期の私の講義は 3 の成績モティベーションを最大活用した講義といえます。 授業アンケートの結果をどう分析して、改善への糸口がどこかは、明日以降に掲載します。

授業評価アンケートで判明した 通信トラブル

残念なお知らせですが、授業アンケートで、といかけ君の通信トラブルが起きていたことが判明しました。回答を確認したうえでは気が付かなかったのですが、なかなか接続できず、焦った学生さんがいたようです。 回答時間を限定して、早く答える必要がある場合に問題が発生しやすかったようですので、100人以上の講義でといかけ君を利用される場合には、回答時間をたっぷりとって、その間説明するなどの方法を検討されたほうが良いかもしれません。開発会社ではレスポンスの改善を進めていただきましたから、その改善の効果なども、今後報告させていただます。

ハイパー・メリトクラシー批判の紹介

ハイパー・メリトクラシーについて何度か紹介しています。本田由紀さん自身は、ハイパー・メリトクラシー化を否定的にえているようです。ハイパー・メリトクラシー化という社会の有り様については、批判とらはみあたりませんが、ハイパー・メリトクラシーを批判的にとらえることについては、批判もあります。 苫野一徳さんはブログでハイパー・メリトクラシーに対応する能力も伸ばすことができると持論を述べています。私も苫野さんに賛成です。 ハイパー・メリトクラシー批判

Maharaのデータを移行する方法

飛ぶノートはeポートフォリオと連携した方が、より役に立ちます。 具体的にどうするかは、事例をお示ししたいと思まいす。 今日は、フォーラムで質問を受けた、eポートフォリオのデータの持ち出しについて 1 共通規格のデータがあるので、それをダウンロードして他のポートフォリオに移行する http://mahakala.lesc.uec.ac.jp/mahoodle/mahara/manual/ja/16.10/portfolio/export.html 2全世界共通eポートフォリオを使う https://www.imsglobal.org/ep/index.html

といかけ君で全員が回答できることを保証する方法 飛ぶノート

以前にといかけ君で全員が回答できることを保証する方法として、紙で回答する方法を提案しました。 でも、その時に提案した方法では、小さな紙をいちいち提出する必要があるため、学生さんたちはかなりいやなようです。 そこで、その時間の設問を一度に提出できる方法を考えました。 といっても、講義の最後にすべてのといかけ君の回答を提出してもらうと、途中で書き換えて正解だけを提出した方が得になります。 そうすると全ての学生が紙で提出することになり、といかけ君は全然活用できません。そこで、途中途中の回答について訂正ができないようにしながら最後に提出してもらう方法を考えました。 決め手は、答案を消せないということです。といかけ君で回答できなかった人だけ、前に出てきてもらい事業補助の学生さんにその設問の回答だけ蛍光マーカーでマークしてもらいます。その時に使うマーカーは消しゴムで消せるマーカーです。 消せるマーカー 消しゴムで消せるということは回答を修正した場合それも消えてしまうということになります。だから修正したら証拠が残る。 つまり消せないということです。 このようなマークをする必要があるのは問いかけ君での接続が途切れてしまった人だけになりますので1設問当たり150人中2~3人ということになります。 きっと実用的な方法にちがいありません。

Maharaオープンフォーラムでお話しした概要

Maharaオープンフォーラムでの発表の概要です。 現代の学生は試験で点を取ることによって、学生生活を安定させます。この、試験合格での安定というのは、科挙や公務員試験などで、一生の安定を得るたメリトクラシーと近いといえます。 でも、卒業してからの社会は急速にハイパーメリトクラシー化しています。試験で合格しただけの能力、知識や単純な問題に関する解決能力では、社会で常に高く評価されるとは限りません。だから、大学では試験で評価できる以外の部分でも能力を伸ばしてもらう必要があります。これが人間力です。私は、それを伸ばす一つの方法として、自分で一生懸命書いたレポートを後で見直してそのレポートを使って次のレポートを書くとい方法を提案しました。加えて、レポートを作成する過程をしっかりと身につけてもらうために、科目の学習を努力せざるを得なくなる方法を提案しました。 ある程度努力した自分のレポートを読み返すことは、自分の歩みを振り返ることになり、人間力を伸ばす最初の一歩になります。

設問自動生成システムで問題を作る方法のご紹介

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Maharaオープンフォーラムでの発表が終わりました。内容については、おいおいここで紹介させていただきます。 設問自動生成システムについて質問をいただきましたので、ご紹介します。 まず、学生さんに記憶してもらいたい概念を下図のような表にまとめます。 放射線の定義 という節の中に 放射線の種類と 実体をまとめます。 続いて、問題文と選択肢を作りますが ------------------------------------------------------------------------------ <表題>について<右側のカラム見出し>が<右側のカラムの1つ>である<左側のカラム見出し>を選択せよ 1 左側のカラムの内容1 2 左側のカラムの内容2 ・・・・・・・・・ ------------------------------------------------------------------------------ というように作ります。 上記の表の場合 ------------------------------------------------------------------------------- 放射線の定義 について 実体 が 高エネルギー物質粒子 である 放射線を選択せよ 1 γ線 2 X線 3 α線 4 β線 となります。 正解は 3 と4 です。 -------------------------------------------------------------------------- 基本表をたくさん作って、期末試験前に配布しましたが、「理解していないと記憶できない」というのが感想でした。

ハイパー・メリトクラシーと今の大学生

Maharaオープンフォーラムで飛ぶノート出雲とといかけ君について発表します。 内容は講義でやる気を示さない学生の皆さんに、積極的に学んでいただく方法です。 方法を説明する前に、ずいぶん、時代とか、そういった方法で無理にでも学んでいただくことの意義を説明させてもらいます。 時代とか、学ぶこととかの原理や哲学から考えて、大学での教育をしたいからです。 そこで取り上げたのが教育学者の本田由紀さんが提案した「ハイパー・メリトクラシー」という言葉です(本田由紀『多元化する「能力」と日本社会―ハイパー・メリトクラシー化のなかで』 NTT出版、2005年 ISBN 978-4757141049)。 今の学生の皆さんが置かれている時代と環境を見事に表現している言葉です。 ハイパー・メリトクラシーについては、明日掲載します。

それでも起きる接続問題の解決策 紙での回答!!!

2018年6月には、いろいろな対応を進めて、回線的には何の問題もなくなりましたが、それでも、まだ、回答が集中すると接続中に学生さんのスマートフォンが固まってしまう問題が残りました。これはサーバーの問題かもしれないので、回線や予備のスマホでは解決しません。公平性を考えると、回線が途切れて画面が固まった人が一人でもいると、その人の解決を待つ必要があります。サーバーを管理しているVeSION2の協力も得て、いろいろ試しましたが解決しません。 かといって紙で回答してもらうことを数年前にクリッカーで試したら、半分以上の学生さんが紙を希望して集計に大変な時間がかかってしまいました。 それが、なんと、2018年では、予備に紙で回答してもらい、教卓への提出を求めると、回線が途切れる人がいなくなったばかりではなく、紙での回答を望む人もいませんでした。 回線については、紙で回答できるので焦って何度もクリックしなくなったことが決め手のようです。 それから、学生さんの意識として、スマホで回答できるならそちらを望むようです。 つまり、スマホでの回答システムの問題を究極に解決するのは、紙でした。2018/9/1に書きました。

といかけ君の回答者番号

といかけ君に登録してもらう番号です。実は、といかけ君に回答したことを示すためには、4桁よりも短い番号にする必要があります。回答者を表示する画面に5桁以上を表示しても、学生さんが確認できないからです。でも、学籍番号を勝手に短縮すると二人以上の学生さんに一つの番号を割り振ってしまう可能性があります。一方、講義ごとに独自の番号を付けると、学生さんが、講義ごとに異なる 回答者 番号を入力することになり、複数の講義でといかけ君を使う場合に混乱してしまいます。 筆者は、アルファベットと数字を使って数千人の学生さんの登録番号を割り振るプログラムをつくりました。 これで、全学で使っても安心です。 とはいえ、前期はもうずいぶんすすんでいるので、最初の番号と変えるわけにもいかず、講義ごとに回答者番号を割り振りました。 2018/5/10

httpsに古いスマホがつながらない理由3

https 解説のつづきです 結果的に、Androidでといかけ君を使う場合には、本体ではなく、ブラウザのサポートがいつまで続いているかで接続の可否が決定されます。 そのため Android4.0-Firefox Android4.4-Chrome という組み合わせであれば、接続が可能になるのです。 ただし、ここで忘れてはいけない事実があります。サポートは古いブラウザから順に一定期間で完了するということです。 最も以前からある組み合わせである、Android4.0-Firefoxのクライアントのケースは、最も早くFirefoxのサポートが完了しますから、導入は避けた方が良いことになります。 かといって最新のスマートフォンを、スマートフォンを持たない学生のために大量購入するのは、学校側の負担が大きくなります。 新品ならば、5万円ぐらいするSimFreeのスマートフォンをトラブル対策も含めて20台そろえると100万円になります。 それに対して、中古のスマートフォンであれば、Android4.0ならば3000円以下で購入できます。20台そろえても6万円です。 しかも、接続が必要になる学生の数はすぐには予想できません。 酪農学園大学では、Android4.0よりは新しく、新品のAndroid7よりは古い中古AndroidとしてAndroid5系に注目しています。 Android5系ならば、おそらく今後数年間はブラウザが認証システムをサポート・アップデートしてくれそうです。価格は、7000円程度からありますから、10人程度であれば十分に準備できます。 そこで、酪農学園大学では、Android5系を購入することになりました。 短く言うと、httpsというのは、ホームページを公開している団体とは別に、他の信頼できるサイトがそのサイトの信頼性を保証する仕組みです。新しいブラウザが必要なのは、信頼性を保証するための信頼保証サイトのアドレスが新しくないと、信頼性の確認ができないためです。 2018/5/3

httpsに古いスマホがつながらない理由2

httpsの仕組みの続きです 一般のサーバーは、ブラウザそのものに認証してもらうことはできませんので、認証局と連携している証明書発行会社から認証局で安全性を証明してくれる証明書を購入し、サーバー内のWebサーバープログラムに設置します。 このようにして証明書を設置したサーバーにクライアントがアクセスする場合には、サーバー内に書かれている証明書について、認証局という別のサーバーに問い合わせて、安全性を確認後接続します。 もし、証明書が勝手なもので、認証局がその証明書を認定していなければ、クライアントは「安全ではない」として接続しなくなります。https:// プロトコルを選択したサーバーにはhttp での接続は許されませんので、結果的に認証局でサーバーの証明書の安全性が確認できなければ接続できません。 ここで、各クライアントのウェブブラウザがどのようにして認証局に接続して証明書の安全性を調べてもらうかですが、アップデートなどのメンテナンスがされているウェブブラウザの場合には、認証局への問い合わせができる手順と認証局のアドレスをブラウザ内に保持しています。サポートが続いている限り、この認証局や認証方法が最新に維持されます。 しかしながら、サポートが完了したブラウザの場合、認証局や認証方法は古いままのため、多くの場合証明書に指示されているはずの認証局への接続ができません。そのため、サポートが完了したブラウザで https:// サーバーに接続しようとすると、「信頼できないサイトのため接続できない」と表示され、内容を表示することができません。この方法ですと、結果的にサーバーとしては、サポートが完了したブラウザやOSがサーバーに接続するのを防ぐため、ライセンス上、クライアントが、そのサイトを「信頼できないサイトのため接続できない」としてくれることは安全のために好ましいことになります。 現在のといかけ君はこの接続設定をしているため、古いAndroidの標準ブラウザを用いた場合には、「信頼できないサイトのため接続できない」と表示され、利用することができません。 一方、古いAndroidでも、サポートが継続されているOpera, ChromeやFirefoxブラウザを用いると、そのブラウザが、最新の認証局や認証方法を保持していますので、接続することが可能になります。 An...

Maharaオープンフォーラム

オープンソースのeポートフォリオである Maharaのフォーラム Maharaオープンフォーラム2018で、9/16にこのブログの管理者である遠藤が発表します。 飛ぶノート出雲の活用方法についてです。 Maharaオープンフォーラム 飛ぶノート出雲でレポートを蓄積したら、振り返りレポートを課題として学生さんに取り組んでもらえる というお話です。 参考  Mahara    飛ぶノート出雲

httpsに古いスマホがつながらない理由1

型式が古いスマートフォンでといかけ君に接続できない問題について調べていたら、https サイトの認証に問題があることがわかりました。これから何回か、といかけ君に接続できないときの仕組みを投稿します。結構頑張りましたので、他のサイトにも使える知識です まず、https://で接続する際の接続の可否を決めている方法について説明しなければなりません。 https でつながらない場合、サーバーが拒否するということは有り得ません。基本的にhttps://につなぐにあたってクライアントが接続の可否を判断します。 具体的には、クライアントがサーバーに繋ぐ際に https:// であれば、必ずサーバーの証明書の信頼性を確認します。 http://www.infraexpert.com/study/security6.html 信頼性の確認のためには、サーバーが持っている証明書について、認証局に問い合わせるか、証明書そのものの信頼性がブラウザに書き込まれています。 Googleなどのブラウザを作っている会社は、ブラウザにもともとGoogleの証明書を認証する仕組みを組み込んでいます。だから、どのような古いブラウザでも、Googleには接続できるわけです。 2018/4/28

回答者番号と予備のスマホの準備

といかけ君の講義での使用中に、画面が固まる学生が出ました。対策として、購入してあった予備スマートフォンであらかじめインターネットに接続しておき、回答者番号入力画面にまでしておいて、スムーズに回答できるようにします。 酪農学園大学のといかけ君使用がほぼ形ができたところで、遠藤の講義の前に講義しておられる先生がといかけ君を使われることになりました。学生ごとにといかけ君の回答者番号を設定して、使っていただく準備をしています。 2018/4/26

本格的 といかけ君利用授業

受講者141人中、スマートフォンをその日に持っていなかった人は2人でした。その二人には、もともとスマートフォンを用意していたので、対応可能でした。そのほかに5人の人が回線の容量の問題から、Wifiのアクセスポイントの使用を申し出ました。残念ながら、3人の学生さんはアクセスポイントへの接続ができず、紙で回答してもらいました。来週は、講義前に接続の時間を設けようと考えています。2018/4/20

でも中古の購入に問題発生

なんとか対応する準備ができたのですが、そこでもう一つの問題がおきました。中古ショップでは、大学に見積もりと購入申請を出してから、購入決定までの間にスマートフォンが売れてしまってその品物がなくなることが多いのです。見積もり→決済→購入という流れでは、ずっと購入することができません。また、大学の担当者の方が考えてくれました。型式と価格で購入を決定いただいて、購入後に詳しい機種の報告と登録をすることで購入が可能になりました。担当者の皆さまに感謝しかありません。2018/4/18

ご心配おかけしました。復旧しました。

ブログを読んでいただいている皆さま。ブログ管理者は、北海道札幌市に居住しており、6日未明におきた地震の影響を受けておりました。昨夜無事電気が回復し、現在種々の復旧にあたっています。ご心配をおかけした皆さまに報告申し上げます。 また、まだ電気が回復していない地域の皆さまにお見舞い申し上げるとともに、余震の可能性に不安な皆さまとともに、備えていきたいと思います。 以上、報告とお見舞いを申し上げます。

Android4.0で当面解決

とにかく立ち止まるわけにはいきませんから、プロキシーサーバーに対応するスマートフォンを確認しました。Androidのバージョンが4以上なら大丈夫なようです。中古であれば3,000円で購入できます。大学の担当の方にとっては中古の購入というのはいろいろな障壁があると思いますが、学生のために台数をそろえる必要を理解いただき、中古のAndroid4.0以上のスマートフォンを購入することになりました。2018/4/17 後に判明したプロキシーサーバーとhttpsを使えるAndroidとブラウザを掲載します。 1 Android 2.系 → どのブラウザでも接続上問題あり 2 Android 4.0 系 → Chromeを最新に更新したものと、Firefoxで利用可能 3. Android4.4系 → Chromeを最新に更新したものを使用

中古スマホを用意する プロキシーサーバーは高い壁

私たちは、昨年度に、スマートフォンの予備としてDell Streakという中古のスマートフォンを一台4千円で50台用意しましたから、それがプロキシーサーバーにつながれば問題は解決です。新品を購入する予算はありません。2018/4/14 DellStreak でも それで、Dell Streakのプロキシー設定を試みたのですが、失敗しました。大学の専門家に見てもらったところ、Android のバージョンが2.2のDell Streakはプロキシーサーバーの設定が無いため、学内LANへの接続は無理とのことでした。がっくりして、1時間、放心状態になりました。2018/4/15 アンドロイドのバージョン それでも、当面、個人のWifiルータを持ち込めば10人ぐらいは何とかなるのではないかと思い、cloud.toikake.jp に接続を試みました。なんと、接続すると 「安全な接続が確立できませんでした」 との画面が出て接続できません。 https://cloud.toikake.jp/ つまり、昨年度購入したDell Streakはどうやっても、といかけ君用に使うことができないわけです。 また1時間放心状態でした。2018/4/16

プロキシーサーバーが壁になりそう

接続に基本的に問題が無いとしても、もし、といかけ君で小テストを実施するとすれば、全員の接続を保証する必要があります。去年までは、サーバーを教室内に設置しましたが、今年度からは、全員にインターネットに接続してもらう必要があります。そのため、大学の学内LANを通じてインターネットに接続することになりました。ここで、接続上の問題が新たに生じました。学内LANに接続するためには、プロキシサーバーを利用できなければなりません。 プロキシーサーバーって

といかけ君 音声入力での質問を記録

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といかけ君の使い方について大きな発見をしました。 講義中、パソコンで使いながら、スマートフォンの音声入力で質問を記録できます。 手順は下記です。 1 先生はインターネット接続されているノートパソコンでといかけ君に接続します。 2 同時に先生のスマートフォンでも同じサイト同じ科目に接続します。 3 パソコンもスマホも質問開始前の画面にします。 4 スマホの音声入力で、質問欄に質問を入力して、スマホで「開始」ボタンを押します。 5 パソコンは クローム等のブラウザの再読み込みボタンをおします。画面が学生の回答待ちになります。 6 一連の回答が終了したら、科目を「終了」して、CSVをダウンロードしてください。 これで回答とともに質問も記録されます。 講義中の質問は、学生さんの反応に対応して、その場で考えて出題する方が、時としてあらかじめ用意した質問よりも学生さんの理解を促進します。これは、言葉を入力して、答えごとに採点できるといかけ君で無ければできませんが、4000円程度で試すことができます。宣伝みたいになってしまいましたが、宣伝したいぐらい、この組み合わせは素晴らしいです。 音声入力した質問がちゃんと残されていました。 ちなみに、音声入力はshimejiが現状では最高です。 https://japanese.engadget.com/2017/06/14/simeji-siri-google-baidu-ai/

個人回線でも問題なさそう

2010年ごろからの大きな変化はもう一つ、個人別の契約容量です。月別の最大容量は1GB以上が当たり前になっていて、といかけ君に必要な数十kBは誤差範囲です。使っていただくこと自体には問題なさそうです。 スマートフォンの契約容量

学生の皆さんの個人回線でつなげてもらいます 2018年3月

2018年4月からといかけ君はクラウドサーバーで運用されます。クラウド版では、学生の皆さんの通常回線を使っていただくことになります。費用と同時接続が心配でしたが、最近の通常回線は充実していて、200人ぐらいが同時につないでもほとんど問題が起きませんでした。そこまでは2017年の12月までに確認できていました。最近の基地局の技術改善の情報は見つけられなかったのですが、2010年ごろと比べて飛躍的に向上しているようです。 スマホの回線について この記事は2018年3月に作成しました。

2018年度前期 といかけ君を使えるようになるまでのエピソード

2018年度前期 酪農学園大学では授業中レスポンスシステムといかけ君を6人の先生が講義で活用しました。7月には、ほとんど手間なく導入でき、安心して使ってもらえる環境になりました。4月から、その実現にはかなり苦労しましたが一旦やり方がわかれば、他の大学でも可能です。その苦労の記録がFacebookのページにありますので、これから順次その記録をこちらに再掲します。途中、中古パソコンの購入方法や、ネットワークのhttpsの仕組みなど、かなりディープなことも出てきますが、できるだけわかりやすく書いてますので、お付き合いください。

「トラブルなし」を目指してます

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このブログでお伝えしたいのは、教育ツールを使うときにトラブルを避けるやり方です。といかけ君や飛ぶノートで小テスト結果やレポートを返却すると、学生の皆さんはその結果にすぐ体面することになり、強い関心を持ってくれます。その結果として、学生の皆さんからクレームや意見もたくさんもらう可能性があります。講義の内容をよくする話し合いならば良いのですが、教育システムのトラブルなら、、先生方はそのシステムを使いたくないと思われるのではないでしょうか。私は、多くの先生方に、講義中レスポンスシステムと、講義後のレポート管理システムを使ってもらいたくて、トラブルをなくす方法を考えて実践しています。実は、私の講義でもトラブルが何度も起きていますが、そのたびに、そのトラブルをなくしてきました。トラブルをなくすにはトラブルが必要でした。このブログで、そのノウハウをお伝えすれば、トラブルは無くなるはずです。