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資格試験のための設問生成 1 合格率を上げるための正しい取り組み

今日から 設問を大量に作るシステムがどのように使えるか、についてのシリーズです。 資格試験のための勉強は、範囲が広いので、学習ポイントの提示と、確認用設問の準備が重要です。 学生さんの学習でかなり大きな時間が取られるのが、まとめの作成です。 まとめを教科書から生成できる仕組みがあれば、そのまとめで勉強して、確認テストで記憶をチェックできます。 ある形式でのまとめができると、プログラムを確認テストも作ることができますから、 まとめで覚えて→eラーニングで記憶を確認、ができるようになります。 なぜそうするのが一番良いと考えるか、そのためにはどのような方法が有効かについて、何回かシリーズで説明します。

理解とトキメキの関係 17 知識グリッドの目指すこと

知識グリッドはあくまでスタートラインとも言える。 本来の狙いは、知識の組み合わせに慣れてもらうことにある。 知識を組み合わせて正解を得た方が早いという体験を学生諸君に繰り返ししてもらうことにより、インターネット検索と比べて知識の組み合わせによる正解到達時間が徐々に早くなることを期待できる。 知識グリッドという手法では複数のグリッドを組み合わせることにより、更に高度な設問を設定することが可能である。 その様な設問になると、場合によってはインターネットで調べた方が早いかもしれない。しかしながら、知識グリッドを用いて知識の組み合わせの方が早いということを体験した学生諸君は、インターネットで時間をかけて探すよりも、 自分の頭の中で知識の組み合わせを探す方が有利 であると感じるのではないだろうか。 しかも 知識を組み合わせて正解を得ることには喜びが伴う 。多くの学生が知識グリッドで正解を得ているようになると、ちょっと嬉しそうな顔をすることがそれを示している。そう私は考えている。 即ち、知識グリッドを活用して教育をしていくことにより、 学問がトキメクものである ということを少しずつ感じてもらえる。 そうすると、インターネットと検索時間が競合するような比較的高度な課題でも、学生諸君はときめく方を選択してくれるのではないだろうか。 これが私が知識グリッドを考えた背景である。

理解とトキメキの関係 16 自発的ではないが知識を組み合わせる方法

解決策としては、インターネットで検索するよりも早く組み合わせた方が確実な正解が得られるような課題を設定することだと私は考えた。 知識と知識をの組み合わせの要素を先に提示し、それらを組み合わせる限り、どのように正解が発生するのか、学生が確実に理解できる方法で示すことである。 確実に正解までの思考過程を理解してもらうために、その知識の組み合わせを表として提示することにした。提示するばかりではなく、その表から設問を自動生成するコンピュータプログラムを作成した。医療系eラーニング全国交流会での発表の際に、この表を 知識グリッド と呼ぶことにした。 知識グリッドでは、組み合わせを正しくする限りは、正解が出るのであるから、その 知識を頭の中で再構築して知識を組み合わせた方がインターネットよりも早い のである。 知識グリッド を用いることによって、インターネットとの速度競争に勝てる。 現代の若者は、最小努力で最大の効率を得ることに非常に熱心である。 それを否定できないのは、内閣の方針にも表れている、単位時間当たりの労働生産性を高くしろと、今の政府は大きな声で宣伝をしている。 これは若者から聞くと、正解できない課題をいつまでも考えるよりも、インターネットで引けと聞こえるのではないだろうか。 しかしながら、知識グリッドを使って知識の組み合わせを正解として提示する方法ができれば、設問はかなり多数自動的に、しかも正解を得る為の方法が明示されており、限定された数の知識を組み合わせることによって、確実な正解を得ることができる。 学生としては、知識を組み合わせる方を選ぶと予想される。

理解とトキメキの関係 15 自発的ではないが知識を組み合わせるためには

現在、学力と言われるものの性質の大きな部分は知識を組み合わせて課題を解決する能力である。 残念ながら現状では従来通りの方法では、なかなか学力は伸びず、スマートフォンを見ながら入手する知識が増えるのみである。 結果的には、スマートフォンを持ち込めない試験という環境下においては役に立たない能力、知識量のみが増えるというのが1部の学生の現状であると考えられる。 元々試験では持ち込めないことがわかっているのに、スマートフォンに頼って正解を探索すること自体がおかしいという考えはある。 しかしながら、人間はすぐ側に十分な入手可能な資源がある時にはそれを利用する性質を持っている。 体を細くするダイエットで、それを体験することができる。 一番確実なダイエットの方法は、食事量を減らすことであるが、食料が十分身近に存在すると、私は食料をを取ってしまう。 課題を解くことを求められている学生諸君にとっても、課題の答えが、ほんの何秒かで手元に届くのに、それを使うなと言われてもなかなかそうできないのはわかる話である。 解決策は容易ではない。

理解とトキメキの関係 14 知識を組み合わせてもらうための教員の努力

これまでの議論を踏まえると、 現在の状況では、新たな知識をよりよく示すことよりも、本来学生が最初に目的にしていた、 大学卒業や単位取得 と 知識を組み合わせること をセットにすることが最も近い解決策ということになる。 つまり、基本的な知識を学生諸君に学んでもらい、それらを組み合わせて解決する能力を幅広く科目の合格基準に取り入れることによって、初めて定型的な知識を組み合わせる努力を学生諸君がしてくれる、と考えるのである。 ここで、試験のような、持ち込みができない場所で限られた数の知識の組み合わせを試そうとすると、組み合わせた知識自体を知識として記憶してしまうため、組み合わせをしてくれない。 知識として組み合わせを記憶せず、学生が組み合わせを考えてくれる方法としては、大量の設問を用意しておき、教わった内容について設問でチェックしていくような手法教育手法というのがこれにあたる。 eテスティングという手法で、このような帰結が目指されていた。 しかしながら、ここでもう一つ問題が発生する。知識と知識を結び付けて課題を解くような課題を作る際に、個々の課題を作るには一定の手間がかかった場合には、大量に設問を用意するには教員に大きな負担がかかる。 そうすると、設問数は限られてしまう。そうなると、正解に関する知識を入手する方が正確という体験を多くしている学生としては、組み合わせた知識による正解を組み合わせの努力よりも先に入手したいと考えるのが普通である。 つまり、 教員が結構努力をしても知識の組み合わせは行われず、知識の探索が行われるのみ となる。